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聖闘士星矢 The Beginningのnakajiのレビュー・感想・評価

聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)
2.9
ビギニングは後にしないと、次が続かない

人気マンガなので、違ったストーリーを作りたくてビギニングを作ったんでしょう
これが悪い方に出た
”テラフォーマーズ”の失敗と一緒です
まず、みんなが知っているいちばん面白い所から始めるべきだった
そしてある程度の展望がみえてからのビギニングが安全策です
結果、日本では大爆死、海外でも評判が良くない
続編の可能性は薄そうです

まず、マリンの仮面がブサイクで怖い
まるで般若
その上
修行のシーンが50年前に観たデビッド・キャラダインの”燃えよカンフー”みたいだった
アメリカ人にはコスモ(小宇宙)も気功も、同じような不思議な物でひとくくりなんだろう
古臭いカンフー映画みたいになってしまった
それと
戦闘シーン
SFXを使って今風なんだけど、よくある効果音がダメ
今までの失敗作で言えば、”北斗の拳”
アタタタタの叫び声がないから、迫力がなかって気が抜けた炭酸みたいだった
今回も同じ
両手をうねうねさせて「ベガサス流星拳」って叫ばないとダメですよ
あとはクロス
星矢は白でしよ
ヘルメットも要らない
コスモで守られているんだから

なんというか大人向きににしようした、リアリティーが中途半端なんです
熱く、湧き上がる闘志が子供たちを熱狂させたのに
カッコつけなだけ

良かったのは、新田真剣佑の美しい顔と、鍛え上げられた肉体だけ

聖闘士星矢の名を借りただけではファンは納得しない
タダのSFアクションならB級映画としてそれなりの出来だと思うんだけどね

原作に申し訳ないでしょう
マンガは映画の絵コンテじゃない
なぜ、みんなに受け入れられたのかをちゃんと知らないといけない

ファムケ・ヤンセンはX-Menのジーン
ニック・スタールはターミネーター3のジョン・コナー
あれから20年以上もたっているんだね
聖闘士星矢は40年近く前なんだから、若い人には全く新しい作品なのかもしれない
老人のたわ言です
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