江戸川乱歩風味のロボット溺愛映画。自己愛がテーマかな。なんらかの障害ある男が脳と心の穴を埋めるためロボットを作る。理解されにくい人は同時に周囲を理解することも難しく、孤独の中でもがく。
「孤独」の反対は「擦り寄り」で、自由は奪われる。どっちつかずで生きるのが「活きる」ということかな? 擦り寄りすぎるのも、完全な孤立でも、どちらかに振り切れば「死」を表すなんてことをぼんやり受け取った。
「活きる」ためには「どっちつかずでいいんだよ」て、監督・脚本の阪本さんは、世間と自分に、言い聞かせたかったのかな。