2021年12月鑑賞。
20年くらい前ですかね。オリジナル版を観てラストがショックすぎて、放心状態でした。
久しぶりに映画館で観て、細かいところまで微細に見ることができました。
改めて語ることは何もないのですが、ビョークの演技と歌唱の力が圧倒的。
些細なノイズからミュージカルパートに移る流れが不自然になりすぎず、良い意味できっかけとして導入されやすい。
ドラマ部分は演技未経験のビョークをフォローするように手持ちカメラでセミドキュメンタリー風に映し撮り、ミュージカルシーンでは、100台のカメラで贅沢な作りでメリハリが効いている。
視力が失われていく母親の子供への想いやその現実を飛び越えて音楽へ想いをぶつける超現実的なミュージカルシーンに激しく震えます。
この映画以降、正当なミュージカル映画は見る気がしなくて、オールタイムベストムービーと言ってもいいくらい、公開当時も今も心が揺り動かされる印象的な作品。
ラースフォントリアー監督作品の中でも一番好きな作品。
