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ゴッドファーザーPART IIIのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)
3.8
フランシス・フォード・コッポラ監督が、シチリアからアメリカへ渡ったマフィアのコルレオーネファミリーを描いた「ゴッド・ファーザー」シリーズの最終章。

物語は、前作から20年経過した1979年からスタート。
ファミリーの二代目マイケル(アル・パチーノ)は、一族の事業を合法的なビジネスへ移行させようとするが、大司教の横領などの金融スキャンダルとヨハネ・パウロ1世の暗殺をめぐる権力争いなどが絡み、裏の世界から逃れることはできない。
後継者とした甥のビンセント(アンディ・ガルシア)のもとで、ふたたび内部抗争に火がつく…。

オペラ劇場を舞台にしたクライマックスのサスペンスと幕切れのシーンは見ごたえがある。
アル・パチーノの演技が、1~2作での感情を抑制した演技とは異なり、オーバーアクトになっているのが残念。
監督の娘ソフィア・コッポラ(後に「ロスト・イン・トランスレーション」で監督として才能を発揮)とブリジット・フォンダが華を添える。
単体としてではなく、3部作全体をひとつのドラマとして見ることにより、アメリカ社会、マフィアの世界、暴力や復讐の連鎖がもたらすものが判る。
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