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ゴッドファーザーPART IIIのnoteのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)
4.6
前作の「PARTII」から約16年ぶりに製作された本作はマイケル・コルレオーネの最晩年の姿の姿を描く。
マイケルは組織の事業をバチカンと連携して合法化し、マフィアの世界から抜け出そうとしていた。
死が近づいたのを実感し、己の罪を浄化して、組織を子に継がせようと目論む…。
発作で倒れる寸前、自らの命令で殺害させた実兄の名を叫び、別れた妻や過去の罪に対する懺悔や苦悩を弱々しく口にする老いたマイケル。
ついには自分の身代わりに愛娘が殺され、神の名を利用した「天罰」が下る。
盛者は必衰であり、マイケルの人生は因果応報であるが、父ビトーから受け継いだ家族と組織の繁栄の為にと、尽力して来た彼の想いは報われない悲劇で終わる。
死んだ愛娘の傍で慟哭する憐れなマイケル…。
その感情の吐露に周囲の者は、常に冷徹だったマイケルの家族への深い愛を初めて知る。
彼の人生は何のためにあったのか…?
偉大なる父親になれなかったマイケルの孤独な最後に涙を禁じ得ない。
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