紫亭京太郎

三度目の、正直の紫亭京太郎のレビュー・感想・評価

三度目の、正直(2021年製作の映画)
3.3
冒頭からなんとなく漂う不穏感が、終盤イッキに収斂して少し“解決”をみたところから、何か憑き物が落ちたようになる主人公・春の雰囲気にホッとしてエンドロール。
春の弟・毅の姿は、“男”の典型的な姿勢であり、歳をくっても自覚していない野郎も数多見受けられるところ。しかし省みれば己の若き頃を思い出させられ、相当な心の痛みを伴いながらも苦笑してしまう。と同時に、今も同じではないのかと自戒。
野郎というのは、「男は黙ってサッポロビール」と思てるんやろな、基本的に。
紫亭京太郎

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