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スイング・ホテルのtottsunのレビュー・感想・評価

スイング・ホテル(1942年製作の映画)
3.8
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「スイング・ホテル」
ジム・ハーディ(ビング・クロスビー)、テッド・ハノーバー(フレッド・アステア)とライラ・ディクソン(ヴァージニア・デール)は、マンハッタンのクリスマスイブのショーに主演する。
ジムはテッドにコネティカットの田舎で農場を運営する決意を語り、ライラと結婚する予定であると打ち明ける。しかしショー・ビジネスを諦めきれぬライラはテッドのダンス・パートナーとして残ることになる。悲嘆に暮れたジムはライラと別れ、1人農場へと旅立つ。
その後、夢破れ農業に失敗したジムは農場だった場所を祝休日のみに営業する「ホリデイ・イン」というエンターテイメント会場に変えることを思い立つ。
先日松竹ブロードウェイシネマで今作を元に作られた「ホリデイ・イン」を鑑賞したため、こちらを鑑賞。
見始めると、なかなか今の時代では受け入れられないような描き方のシーンも多々あるため(黒人女性のお手伝いさんメイミーの子供たちの服装や黒塗りをして登場するシーンなど)面食らったりもしたが、個人的には今作の方がそれぞれのキャラクター性がしっかり描かれていて楽しめた。
(場合によっては将来見ることが出来なくなってしまうのでは…なんて思ったり。1942年の作品のため難しいところではあるけども。そのため戦争に向けてアメリカの強さをアピールするようなシーンもあって印象的。)
舞台版の方のテッドは完全に嫌なやつとしか思えなかったんだけど、こっちではお互い様と思えるようなシーンもありつつ…あんな優雅な安定的なアステアのダンス見させられたら…という感じで納得してしまった。
1人で踊る独立記念日の爆竹を使ったダンスも圧巻。
白黒作品のため衣装や背景の色味が分からないのがとても残念だけど、とてもゴージャスな感じは十分伝わってくる。
そして今作のために作られた「ホワイト・クリスマス」の美しさよ…
ひと足先にクリスマス気分を味わえました。
私的には☆☆☆.8かな。
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