Filmarksの試写会にて。
とてもリアルでとても重い作品でした。
世界最大の国を持たない民族であるクルド人。そして難民申請がとても厳しい日本。その中で家族だけでなく周りのクルド人のことも面倒見なければならない高校生が主人公です。
世界で最も治安がよく豊かな国の一つである日本において、これほど理不尽で希望がなく報われない生活をしている人がいることに衝撃を受けました。映画を通して先は暗いですが、一筋の光を思わせる嵐莉奈さんの演技には息を呑みました。
映画が終わって、作品として拍手をしたいけど拍手していいのかわからなくなるくらい、劇場全体が考え込んでいる感じがしました。それほどsympathyではなく、empathyを感じさせてくれる作品です。