ラグナロクの足音

珈琲時光のラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

珈琲時光(2003年製作の映画)
3.5
東京物語をシャオシェンが現代の東京で再現する。が、いまいち嵌りきってない。小津作品が何も起きない日常を主題としていると最大限に勘違いしてる気がする。いや、というより、東京の日常風景の方が腐り果てているのか。いや、言葉にならない親子の気遣いや男女の距離を映像で見せるという、極めて困難なテーマに取り組んでいるだけに、東京という伽藍堂の街に共感や親しみをもてないひとが大半ということを見落としているか。いや、それすらも俯瞰してるのか。いずれにせよ、蛇のように街をうねる電車の撮り方は勉強になった。
ラグナロクの足音

ラグナロクの足音