クリーム

べネシアフレニアのクリームのレビュー・感想・評価

べネシアフレニア(2021年製作の映画)
3.6
ジャケから怪物ものなのかと思ったら、仮装でした。観光地のオーバーツーリズムという面白い設定だけど、無理矢理感や突っ込み所満載。序盤から終盤まで事件が起きるので、退屈しませんが、ホラーと言うよりスリラーっぽいと思います。そこそこ楽しかったです。
グロありです。

スペイン人のイサは、友人と5人で、独身最後の旅行の為、カーニバルで賑わうヴェネツィアへやって来た。しかしヴェネツィアでは、観光客の増加による環境悪化が社会問題となっていた。 イサたちがボートに乗り込むと、カーニバルの衣装を着た道化師が同乗して来るのだが…。



ネタバレ↓



その道化師のは観光客を狙う殺人鬼だった。道化師は、次々に観光客を殺していた。
イサ達もマナーが最悪でした。浮かれて馬鹿騒ぎし、酔ってピンポンダッシュや食い逃げといった犯罪行為まで。
まず、弟ホセがいなくなり、次にハビが道化師に首を斬られて殺されます。一緒にいた女とホセは、拉致されました。
ペスト医師の格好の男は、精神科医のヒューゴという男で、観光客を怖がらせ観光に来ない様に仕向ける為のデモ等を仕掛ける秘密結社の中心人物だった。
息子が観光客に対するデモ参加中に観光客の船に挟まれて死んでしまったのがその理由。ホテルのフロントの女は、ヒューゴの妻。道化師の男は双子のリザルドで、彼は精神異常で殺人を楽しんでいた。
イサとアランツァは、ある劇場にたどり着きます。アランツァは、道化師に背中の皮膚ごとフックで吊るされ殺されました。イサとボートの運転手ジャコモが道化師を追い詰めると警察が男を撃ち殺した。女とホセは、アジトで無事保護され、ヒューゴと妻は、自殺を図った後でした。

白昼堂々路上で人が殺されるのに観光客は、芝居だと思い歓声を上げます。地元の人達もヒューゴを支持し、秘密結社が出来ているので、観光客が何かされても傍観。と背景が異常なのは面白かった。怖さやグロは緩く、ホラーと言うより謎解きスリラー。そこそこ楽しめました。
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