このレビューはネタバレを含みます
早速ですけど、
あなたの顔の前に🎦観ました。
ペラを見たとき、
タレント、女優のYOUかと思った。
本作レビューは、
私自身のかなりの独善的なものと意識してる。そして、
ひょっとしたら皆様に一笑に付されるかもしれへん、そんな覚悟もしてる。
哀しかった。
ほんまに哀しかった。
女は自分の想いを数十年ひた隠しにし、
カメラマンの惚れた男と逢った。
予約が取れず急遽、
ささやかな小さい店で逢った。
二人愉しそうやった、
楽しかったと思う。
でもな、ついぞ、女は、
誰にも言えない肉親にも言わない、
自身の救いようのない身の上をこの男に告白する。だけど女は決して崩れない。
平静を保ちながら男に語る。
二人はそのまんま酒を酌み交わす。
男はあまりの衝撃に泣きだす、
そして泣くさらに泣く、言葉に詰まる。
煽るように酒を呑む…、
独酌で酒を煽る…、
この男もこの女にそこそこ惚れていたんだと思った。
男が諦感とともに何とか平常心を
取り戻したとき、
女は男に優しい笑顔で、
「結婚してますか？」と聴く。
男は迷わず、
「はい、してます」
「息子が１人います。」
「息子の幸せを望んでます。」
こんなん言う。
私はこのシーンでは泣いてしもた。
たぶん男の前では泣かん、いや、
泣けんやろけど、
私は１人になったらきっと泣いてる。
女はとても穏やかやった。
でもやっぱり女は男が、独り身であってほしかっただろうと思う。
それは当たり前にそうやろう…と、
想像は難くない。
女は男に優しく、
「私と寝たいんですか？」と聴く。
男は、
「はい、」
「よろしくお願いします…、」
確か男はこんなふうに言うたと思う。
これは決して喜劇ではない。
男の中にある、
へそのゴマほどのずるさと、
こんな言い方しか出来なかった、
男の心情が見え隠れする。
そしてそのことがとても哀しい…、
女はそれでも嬉しかったと思う。
自身を想って泣いてくれた男に、
儚い希望を持ったと想う。
やがて店を出て、相合傘の中で
二人はタバコを吸う。狭い…、
狭苦しいとこで肩寄せ合って
キスもしないでタバコをくゆらす。
ここは哀しいシーンやけど、
大人の洒落た雰囲気がある。
二人は少し笑う。
私はもはや、
それはそれでええと思った。
その後、
女の留守番電話に入ってた男の声…、
全身が熱く痺れるほどのええ声やった。
逢いたいとおもった。
だけどな、違うねん。
哀しくてもう、
言葉にでけへん。
留守番電話には、
幸せを招くようなことしか
声、入れたらあかん、
本心からそう想った。
ヨケレバマタアワセテクダサイ💐
