ゆき

瀑布のゆきのレビュー・感想・評価

瀑布(2021年製作の映画)
3.9
程度が違うだけ

鋭い目線と穏やかな目線の差が印象的な一作だった。
フィルメックスで時間が合わず断念していた今作。
チョン・モンホン監督作の言葉にし難い温度感がすごく好みなんだなと実感。
ブルーシートで覆われた修繕中のマンションで二人暮らしの母娘。元夫と過ごした自宅は居心地の悪い場所へとなっていく。
緊迫感が充満する前半と、家族の核がしっかりしていく後半。色味が徐々に変わる。救いになるシーンも多かった。
感染症の前での無力さ、ヤングケアラーへの風当たりなども取り上げつつ、マスクがあることで気づきにくくなる怒りや動揺などが今ならではの演出だった気がする。
リウ・グアンティンのサプライズ登場にはニヤニヤしてしまった。
×××
COVID-19による世界的パンデミック。娘のクラスで感染者が出た。二人暮らしの母娘は自宅隔離の中で、互いの変化に気付き始める。
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