ShinichiAndo

オッペンハイマーのShinichiAndoのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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あるひとりの“カリスマ”の栄光と挫折の日々を回想しながら、彼が抱えていた苦悩や葛藤、情熱と熱狂、弱さと愚かさ、ロマンチックかつナルシスティックな一面を立体的に描き出すところは、フィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」を思い出した。アメリカ人ならではの矛盾や欺瞞や正義を映し出す、まさにアメリカならではのアメリカ映画でありアメリカ神話。

また、ホアキンの「ジョーカー」と同様にタバコはたくさん吸うけど、キリアンが食べ物を口にするシーンはほとんどないので、冒頭の青リンゴと、ある人から分けてもらう果物(柑橘?)が印象に残った。後者は後に伏線として機能するところも好き。
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