誠DIO鈴

オッペンハイマーの誠DIO鈴のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.3
ようやく、クリストファー・ノーラン監督最新作が公開された。更にIMAXにて上映されて良かった。ノーラン作品は、IMAXカメラで撮影されているので、IMAXで鑑賞出来ないと意味がない。
濃厚な180分であった。ノー情報で見たが、やはり1回では理解できない。かと言って『テネット』ほど難解でもない。ストーリーの流れは把握出来るのだが、登場人物がまず多い、時間軸が『メメント』よろしく入り混じる。でも、3時間キッチリ緊迫感保ちながら見せる。流石ノーラン。
オッペンハイマーの伝記映画かと思って見ると面食らうかも。時代背景もあるとは思うが、スパイ要素、ミステリー要素、陰謀要素もあり、対比で
ストローズ役ロバート・ダウニー・Jr.が悪役的に描かれていて、原爆を作った科学者の話ではあるが、彼も結局は軍、国のやる事に反対出来る立場になかった事が描かれている。なんで公開を今まで見合わせたのか分からない所でもある。
確かに被害当事者は見てられない、見たくもないのだろうが。映画内で投下地を選ぶシーンは、日本人としては嫌だなとも思ったのは確か。
だが、そんな悲劇は『火垂るの墓』『黒い雨』等で描かれている。
この映画は、1個人の人間ドラマであり、その人物に関わった群像劇でもあるのかなと、私は思いました。
是非、劇場で、出来ればIMAXで見て下さい。
誠DIO鈴

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