ネオねお

オッペンハイマーのネオねおのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0
桜満開の日に観てきました。

泣けるとは思わなかったけど、笑いながら日本に原爆を落とす話をしている,軽い会議に胸が苦しくなり涙がじわ〜っと流れました。

ノーラン監督の映画は時系列が複雑で、苦手だったと気づきました。
すごくストイックな監督で、トイレは一日二回のみ11時と18時だそうで、こんな人とは絶対に仕事できないなと思いながら、映画もストイックなのだろう。頭をフル回転させるようにできている。観るものに優しくない.

アメリカで娘が現地校に行っていた時,4年生の日本人男の子が、同級生に“知ってるか?アメリカは日本に爆弾落としたんだぜ。”って自慢げに言われ、“戦争を終わらせるために落としたんだ”と言ったそうだけど、”そうじゃない、ただ爆弾の威力を試したかっただけだ“と言い返したと思うけど、小学生でも,ここは譲れない意見がある。アメリカはどうしても自国の尊厳を守るため,戦争を終わらせるためっだったという言い訳を、子供達に今でもしっかり伝えている。果たして、日本は子どもたちに戦争のことをしっかり伝えているか?疑問に思う。
恥ずかしいことに、私はアメリカが原爆を落としたって認識したのが、25過ぎて結婚して,新聞を読むようになってからだったから。
えーうそ〜どうして,日本はアメリカと仲良くしてるじゃないっとショックを受けた。

原爆投下の絵本を小学校の時見て衝撃だったのは今でも忘れない。それでも,それを開発した オッペンハイマーは映画になるまで全くしりませんでした。彼が,成功を喜んだとしても開発者として当然かもしれませんが、爆弾の威力の見誤り、そして一度に多くに人を殺めてしまった罪の意識は、持ってくれたことが事実ならいいですが、どうなんでしょうか?大統領は全く何も感じなかったのか?それが戦争か?

もっともっと日本は原爆の惨状を、世界に伝える義務があると感じました。
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