日本で公開されてよかった、劇場で見れてよかった!!!
今回も難しかった。テネットとは違う難しさ。物理やアクションではなく、政治と権力に振り回された科学者の話。
「広島や長崎が君を恨むと思うか?いや、恨むのは誰が落としたか、だ。私だよ。」
大統領の言葉が印象的。
日本での公開が危ぶまれた背景でもある、広島や長崎の描き方についてだが、正直描き方がぬるいと思ったけど、軽視しているわけではなく、そこで立ち止まってはいけないというメッセージこそ重要だと受け取った。
分断は非効率、情報の区分化(だっけ?)では負けてしまう、イデオロギーを手段として己の欲求を通す政治家の思惑…なぜ今オッペンハイマーなのか、現代の社会に投げかける意味が腑に落ちた。これがアカデミー作品賞ってやつだなと。納得。
キリアン・マーフィーの演技は言わずもがな。すごかったのは、この映画にスパイスを加えていたフローレンス・ピューの危険な色気やな。
↓ややネタバレ
カラーはオッペンハイマーが見た景色、モノクロはそうではない景色、ということであってたかな?
マリック演じる科学者がどういう立場だったかイマイチ思い出せないままどんでん返しになっちゃったけど、、、配信されたらもう一度見ないと。