主演のキリアンマーフィーさんが好きで気になっていたので映画館で鑑賞しました。
本監督の別作品が好きだとか、好きな俳優さんがキャストに名を連ねているとかなら観る価値はあります。
感動するのは役者陣の演技力と表現力。
映画自体はムダに長いですが、あまりに完成された演技で、自分が編集担当でもカットしたくない気持ちになるかと思います。
しかし映画を後に動画配信サービスで配信して何度も見直させることが前提なのか、一回で完全に話を理解するには、映像をそっちのけで字幕に集中するか、英語の語彙とリスニング力を底上げして字幕なしの劇場を探すか、極端な話そこまでしないと厳しいものがあると思います。この映画を鑑賞するにあたり、音響とか光量とか映画館での体験が重要な部分だと思うのですが、話が詳しく理解できないというノイズでその妙がブレるのは少し残念でした。
映画館体験や演者目当てで鑑賞するならとてもいい作品ですが、センシティブな話題のストーリーが気になって鑑賞するなら、一度きりでは不完全燃焼で終わってしまう、そんな作品です。家でもう一度じっくり、巻き戻して再生して巻き戻して…という機会がないとストーリーに触れる評価はできません。
