巨額の費用をかけた国家の一大プロジェクトを成功に導いたオッペンハイマーは、科学者というよりもカリスマ実業家のような印象を受けた。
核分裂の連鎖反応により世界の崩壊が始まってしまった。
実際、戦争は連鎖的に続いているし、大量殺戮兵器を投入したところで完全になくなるわけではない。
広義で崩壊の連鎖はこれからも続くことを揶揄しているように思える。
ノーラン監督作品の中では今のところ一番好み。
史実に忠実なので当たり前だが現実味がある。
音響も最高で、爆発の地響きのような音響がリアルかつ絶望感を抱かせてくる。
もう一度鑑賞するなら最前列で包まれたい。