アカデミー賞7部門を受賞した｢原爆の父｣と言われた理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの伝記映画。上映時間は3時間！
被爆国である我が国では非常にデリケートな問題であるせいか劇場公開が遅れ、世界中でDVDやBlu-rayといったものが販売されてから公開されるという珍しい現象。
内容はかなり難しい(笑)。
物理学用語だけではなく、赤狩り(共産党員追放)やマンハッタン計画等、アメリカ史の多少の知識も必要となってくる。
原子爆弾を作り成功したその影では、実際に本人はかなり苦悩したらしい。映画ではその辺りの内面的描写がやや弱い。カラーとモノクロを交互に駆使するなど力作ではあるが。
ロバート・ダウニー・Jrが憎らしいライバルを、マット・デイモンがマンハッタン計画の指揮官、ゲイリー・オールドマンがトルーマン大統領、エミリー・ブラントが妻を、といった具合に多くの有名どころが脇役で出演している。
