toriten45

オッペンハイマーのtoriten45のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.5
私にとって初のIMAX体験ということも相まって大作映画を観た満足感でラストを迎えました。作品の方は、結構難しくて長かったのでIMAXでなかったらいまひとつだったかも。

それと時間が戦前と戦後と行ったり来たりして混乱してしまいがちでした。繰り返し鑑賞してもらう前提なのかしら? 加えてフローレンス・ビューの裸体でR指定になるなら隠せばいいのに…、なんて思ってしまいました。ただ、第二次世界大戦で2回使用された原爆を、今までとは違う角度から知る機会が得られたのはよかったと思います。

戦後(50年代)の赤狩りの標的となった「原爆の父」ロバート・オッペンハイマーを描いた伝記映画です。彼が科学責任者として主導した人類最初の核実験(トリニティ実験)もかなり克明に描写されていました。

アメリカ原子力委員会の委員長ルイス・ストロース(ロバート・ダウニー・Jr.)の公聴会とロバート・オッペンハイマーの保安聴聞会と2つの異なる会議体が現在時間軸で、要所要所で過去の出来事が回想形式で綴られていきます。

人物名や用語がたくさん飛び交い、知識がないのでなかなか物語を追っていくの大変でした。…ということもあり原作小説のウィキ解説をサラッと目を通しておけばよかった。

次回の鑑賞に備えてカギとなる人物と用語をメモりました。

〈 備忘メモ 〉

◯ マンハッタン計画→ 原爆を開発・製造するための極秘プロジェクト

◯ トリニティ実験→ ニューメキシコ州で行われた人類史上初の核実験

◯ ルイス・ストローズ(ロバート・ダウニー・Jr.)→ アメリカ原子力委員会の委員長。私恨も相まってR. オッペンハイマーを公職失脚に追いやった人

◯ レズリー・グローヴス(マット・デイモン)→ マンハッタン計画を指揮したアメリカ陸軍の軍人

◯ ハリー・S・トルーマン(ゲイリー・オールドマン)→ 日本に対して原爆を2回も投下するように命じた悪いヤツ

◯ ロージャー・ロッブ(ジェイソン・クラーク)→ R. オッペンハイマーに対して共産主義者疑惑で詰問した米原子力委員会の特別弁護人※トルーマン大統領からの圧?なんか怒らせちゃたみたいだし。

◯ ウィリアム・ボーデン(デヴィッド・ダストマルチャン)→ アメリカ原子力委員会事務局長。R. オッペンハイマーのソ連のスパイ疑惑を告発した人
toriten45

toriten45