ほのぼのとした楽しい時間帯が大半を占めています。ただラストのたたみ掛けがハンパなかった。ひょっとしたら観た人によって作品の印象が変わるかもしれません。抑圧、絶望、解放、希望などまさにいろいろが最後に凝縮されている気がします。
ジャック・ニコルソンが演じる主人公マクマーフィーは、服役している刑務所から患者のフリして精神病院にやってきて、徹底した秩序を重視する精神病院に対し、ルール無視で好き放題しちゃいます。
勝手気ままなマクマーフィーが病院にやってきたことで、ロボットのように日々を過ごしてきた他の患者たちがみるみるうちに生き生きと輝きだすのが楽しい。
この患者たちを演じる個性派俳優も見どころの一つです。ブラッド・ドゥーリフ、クリストファー・ロイド、ダニー・デヴィートなど後に有名になる方が数多く登場するんですね。
ラストは私の場合、観るたびに作品の印象が変わるようです。
最初に観た時は絶望を感じました。色んなことがしかも唐突に起きすぎたことがショックだったのかも知れません。
今回観た時は、解放に繋がる大きなエネルギーと、それによって得られる希望を感じました。初見で感じたショックが少ない分、視野が広がったのかもです。
それとチーフはバスケで笑顔見せちゃダメでしょう。よほど楽しかったんでしょうね。