レヴィ

オッペンハイマーのレヴィのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

IMAXと1つの映画と伝記

①初めてのIMAX。日本一大きいスクリーンらしく、枠を超えたド迫力の映像の展開。空間を自在に移動するサウンド。席まで震撼させる。爆発シーンは勿論、小声の些細なシーンも閉じ込められた音として繊細に表現される。
何より最初のマッドマックスの広告が一番圧倒された笑

②クリストファー・ノーランがまたやった。3つの時間軸を交差し、色彩をも操る。観客側に終始脳みそを使わせる難解で張り巡らされたストーリー展開。効果音、セリフ、全てにおいて作り込みの高さがうかがえる。

③上記の素晴らしい評価点があるものの、自分にとって内容はそこまであった。そもそも実在した人物の「伝記」であり、ある程度の結末は知っているし、あまり突拍子もない事はできない。故にフィクションのようなあり得ない展開は期待できない。しかし前半の原子爆弾を作り上げるまで努力と成功、後半の政治的スキャンダルに巻き込まれたことによる没落、この2つの過程には鬼気迫るものがあった。

以上をまとめると、映像そのものは素晴らしいが、内容は伝記的な作品であるから落ち着いたものであると言えるのではないか。
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