このレビューはネタバレを含みます
日本人にとっては重すぎるので見なきゃ……と見たくないなあ〜の間で揺れていた映画
自分が科学者だったとして、偉大な発見をしたり、大きなプロジェクトを任されたりしたらとても心躍るだろうし最後までやり遂げたくなってしまうだろうから、オッペンハイマーの探究心はとてもよくわかった
一度動き出した計画をドイツが降伏したからはいもう終わりです〜にできないのも分かりはする
が、それが多くの罪のない人を惨い目にあわせるようなものだったとしても……?となれば話は別だろう
終盤の罪悪感に苛まれる描写が重かったが、途中キティが言っていた『自分で罪を犯しておいてその結果に同情しろと?』でしかないかなあ……
原爆でどれだけの人が苦しめられることになったか考えると、簡単に「オッペンハイマーも辛かったんだね🥺」とは言えない
人の数だけ歴史があるということを体感できる素晴らしい映画だった
きっと彼が開発しなくとも、世界のどこかで誰かが同じような大量破壊兵器をそのうち作ってしまったんだろうな