このレビューはネタバレを含みます
わがまま放題で経費を使い放題するプライベート・コントラクターであるオーソンは、英国政府のネイサンから、ウクライナの研究所から盗まれた「なにか」の調査と奪還を依頼される。それに絡んでいる大富豪グレッグを突き止めたオーソン達は、グレッグがファンだという俳優のダニーに接触するが──
ガイ・リッチーとジェイソン・ステイサムコンビのアクションコメディ。ファミリー・ムービーを意識してか、スパイアクションの緊張感とコメディの緩和を調整しつつ、全体的に入門しやすいステイサム映画。今回のステイサムは女も抱かないしやりすぎな暴力もしないが、それゆえにいつものファン（つまり俺とか……）にはちょっと物足りない出来。わかりやすさと映画の楽しさを優先した結果、なんともふわっとしたシーン・設定も多く、手放しには褒められないが誰にでもおすすめできる平均点的な映画でもある。プログラムできるAIってなに？？？
ただ、後半の利害が一致した敵と協力して、ハッタリカマして相打ちを狙うって展開はかなりガイ・リッチーらしくて好き。ダニーもそれで好きになっちゃっていい仲になってるし。
続編も作れそうな出来ではあるけど、いずれにしろもう一声って感じかなぁ。
