Kota

消えない罪のKotaのレビュー・感想・評価

消えない罪(2021年製作の映画)
4.0
“私がやった。それでも人生は続く。”

“幸せの隠れ場所”、“ものすごくうるさくてありえないほど近い”に次いで、またまたサンドラ・ブロックに泣かされた。もうこの人の演技好きすぎて、完全に感情移入しちゃうし、溜めに溜めてのラストはもう完全に涙腺崩壊年末パーティ。

警官殺しの罪で20年服役した後仮釈放されたルースは、当時5歳で離れ離れになり別の人生を歩んでいる妹と再会しようとするが…。無駄な言葉をいれずに表情だけで語る全てのシーン、瞬きをせずに開かれた目に映る輝き。ドイツの奇才ノラ・フィングシャイト監督の最新作。この人のデビュー“システムクラッシャー”もとても良いらしいからはやく観たい。

元々この脚本は10年前くらいからあったようで、当時はアンジェリーナ・ジョリーにオファーされていたみたい。確かに彼女でもピッタリの役だけど。ヴィオラ・ディヴィスの脇役ながらの圧倒的な存在感にはいつも笑ってしまう。詰まるところサンドラ・ブロックの血色の悪い顔にいい映画を観た後の爽やかな余韻。
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