アラシサン弐

消えない罪のアラシサン弐のネタバレレビュー・内容・結末

消えない罪(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

贖罪に他人の悪意がひたすらぶつけられて、いつ悲劇が爆発するか分からない緊張感のあるサスペンスとして楽しめた。
クライマックスへの無理矢理感を許せるかどうかで好みが分かれるかと。

個人的に、「罪を犯した人が早期出所する」っていうテーマは群像劇とマッチするとに思っていて。
被害者家族、容疑者家族、弁護士、弁護士の家族、出所後の職場関係、と物語の発端となる主人公と関わる人数が多いから、それぞれの思惑や行動が入り乱れてく様子が観ていて面白くなる。

また、被害者の息子が復讐に目覚める動機が、主人公が出所後にホームレスの家建てる社会活動をしてることに対して「不公平」だと感じたから、というのがエグみがある。

後に主人公がなぜ罪を犯したかが判明すると、この向けられてる悪意に対しても観ていて後ろめたくなってくるのが、一筋縄ではいかない。
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