ある日突然長年の親友に絶縁を言い渡されたら、コリンファレルのように私も困惑するだろうな。
コリン ファレル演じるパードリックの気持ちはよく分かるのだけど、ブレンダン グリーソン演じるコルムの気持ちがどうも分からなくて、鑑賞後数日悶々としていました。
パードリックの妹がコルムに、どうしてこんな事になってしまったのと詰め寄るシーンが私の中で凄く印象に残っていて、コルムは彼女の問いに君なら分かるだろと答えるあのシーンを思い出してコルムが何故あんな態度をとったのか推測しました。
パードリックの妹は本が好きで劇中でも読書をするシーンが何度か登場していて、コルムも音楽を愛しています。
窮屈な島暮らしの中で、2人にとって読書や音楽がそれを忘れさせてくれる救いのようなものなのだったのではないでしょうか…
それが、本土で起きている内戦が激化する中で、コルムやパードリックの妹に現実を突きつけたのではないかと思うのです。
そんな心の中の恐怖やいきどおりをコルムは、親友のパードリックにぶつけ、パードリックの妹は島から出るというやり方で解消しようとしたのではないかなと。
コルムは教会で牧師にこんな筈では無かったと懺悔します。
事態は思わぬ展開へ進んでいってしまいます…
皆さん感想で仰っているように、この2人の喧嘩と本土の内線が重なるように描かれているのが面白い所なのだと思うのですが…
きっと、島の警官や息子、死神のようなお婆さんの役どころも内戦のメタファーになっているんだろうけど、もう少しアイルランドの内戦についてお勉強しなくてはです。
もし、コルムと一緒にパードリックが音楽を奏でていたらこの喧嘩は収まったのかな…
