美しい風景。
いつもと同じ生活を繰り返す人々。
そこで起こる突然の不和。
その雰囲気にやられてると後悔する映画。
生半可な気持ちで見てはいけないと思った。
こんなに秒針の音が気になる映画が果たしてあっただろうか。
島中に散りばめられた『信仰』の形。
それは身近にありながらも、決して人の目には入っていない。
色々考察したくなる、書きたくなるけれど、今はこの鉛を飲み込んだような重々しさをどうにかしたい気持ちのほうが大きい。
結局、この作品全ての言動には何も意味を持たないんじゃなかろうか。
起きていることに意味や理由が欲しくなるのは、自分が辛さから救われたいから求めるんだろうと言われているような気がした。