ちこちゃん

BLUE GIANTのちこちゃんのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.4
まっすぐな情熱は赤から青へ。 

やっぱり一つのことに努力し続けること、まっすぐな情熱、自分を信じることは輝くということが、久しぶりに素晴らしいと思わせてくれた映画でした。
そして音楽、世間的にはマイナーとも考えられているジャズが情熱の発露の音楽であり、個々のプレイヤーの音がセッションを通じて繋がり、その時しか紡げない音楽ができあがるジャズ特有の素晴らしさがあることをこの映画は存分に教えてくれます。

話は王道です。世界一になることを目指すまだ3年ぐらいしか音楽をやっていないテナーサックスプレイヤーの宮本大と、4歳からピアノ教師のお母さんを持ちピアノをやってきた沢辺雪祈、宮本大と同郷で2人に触発されてドラムを始める玉田俊二がJASSというバンドを組み、プロになることを目指すストーリー。原作を読んでいない私でも入り込めるストーリーの運びでした。

漫画の原作が多く映画化されていますが、プロの演奏の話を実写化することは難しく、だからアニメ映画という形になったのかと思いました。

音楽がとにかく素晴らしいので、是非ドルビーサウンドで劇場で観ることをお勧めする映画です。
音がない原作に、音をのせるためには、期待を上回る音楽でなければならない。そういう意味では、上原ひろみさんがいなくてくては、成立しなかった映画だと思います。とにかく音楽が素晴らしい。サウンドトラックをダウンロードしました。

ブルーノートの内装の再現率も完璧です。久しぶりにブルーノートに行きたくなりました。
是非、多くの人がジャズを満喫してほしいです
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