えちぜん

BLUE GIANTのえちぜんのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
3.9
原作ファンです。私はとにかく音楽モノの映画には弱く、「はじまりのうた」「セッション」「スウィングガールズ」「CODAあいのうた」「響けユーフォ」などなと、どれでもウルウルしてしまうくらいチョロい観客で、本作でもやられました( ̄∇ ̄)

ですが一方で、この素晴らしい楽曲に対し、演奏シーンの演出がくどすぎるような…どんな音楽映画よりもコテコテな映像表現で、「ファイナルファンタジー」の召喚獣登場のシーンくらい濃厚というか、かえって音楽に没入しづらいわ…なくても演奏で泣けるのに…( ͡° ͜ʖ ͡°)

それでも原作の素晴らしさもあり、胸アツは間違いなし。石塚作品の「自分にセーブをかけることを知らない人間」がもつ、そのダサさごと周りを惹きつける大の魅力。

でも多くの人がいちばん共感するのは、退屈と惰性の間で生きる玉田なんじゃないだろうか。正直、大勢の人は玉田側の人間である。それでも人生のなかで、ひたすら夢中に輝けた瞬間を体験している…凡人にはいちばん刺さりますよ^_^
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