原作ファンです。私はとにかく音楽モノの映画には弱く、「はじまりのうた」「セッション」「スウィングガールズ」「CODAあいのうた」「響けユーフォ」などなと、どれでもウルウルしてしまうくらいチョロい観客で、本作でもやられました( ̄∇ ̄)
ですが一方で、この素晴らしい楽曲に対し、演奏シーンの演出がくどすぎるような…どんな音楽映画よりもコテコテな映像表現で、「ファイナルファンタジー」の召喚獣登場のシーンくらい濃厚というか、かえって音楽に没入しづらいわ…なくても演奏で泣けるのに…( ͡° ͜ʖ ͡°)
それでも原作の素晴らしさもあり、胸アツは間違いなし。石塚作品の「自分にセーブをかけることを知らない人間」がもつ、そのダサさごと周りを惹きつける大の魅力。
でも多くの人がいちばん共感するのは、退屈と惰性の間で生きる玉田なんじゃないだろうか。正直、大勢の人は玉田側の人間である。それでも人生のなかで、ひたすら夢中に輝けた瞬間を体験している…凡人にはいちばん刺さりますよ^_^