Ryoji

BLUE GIANTのRyojiのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
5.0
《え、涙でスクリーンが見えないんだが?》

※これは1人でも多くの人に診てほしい映画なので、ネタバレなしで感想書きます。


原作好きで、映画観てきました。

結論、めちゃくちゃ良かった。全オレが泣いた。

"マンガなのに音が聞こえる"

ってキャッチコピーのブルージャイアント。

「漫画でそれができる表現」が魅力だから、それを映画にしちゃったらな…。

って思ったそこのあなた!(過去のオレ)

是非、劇場で見てほしい!
(特にドルビーシネマとかで)

やっぱり、「映像」の伝達力はスゴイんですよね。

もちろん漫画もすごい迫力だし刺さります。(控えめにいって最高です)

ですが、映画スゴイ。

実際に映画館で音を聞くと、宮本大や沢辺雪祈、玉田の感情がバシバシ心に刺さってきます。(=泣きます)

全身が音に包まれるような感覚になれるので、是非これは映画館で診てほしいですね。(できればドルビーシネマ)


ストーリーはネタバレになっちゃうので、書きませんが…

ブルージャイアントは、

"キャラクターが最高に魅力的"

です。

映画ブルージャイアントにはメインとなるキャラクターが3人います。

・ザ主人公の「宮本大」
・孤高の天才「沢辺雪祈」
・99%が共感する「玉田」

この3人の感情や想いが音になってくるのが、僕らの心にぶっ刺さるんですよね。


それぞれのキャラクターがどんな音を奏でるかというと…

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■ザ主人公の「宮本大」
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"真っ直ぐすぎる想いを乗せた音"

「世界一のジャズプレイヤーになる」という強い信念で周りを巻き込む、主人公の宮本大。

「海賊王におれはなる」
「火影におれはなる」
「天下の将軍におれはなる」
「駆逐してやる。この世から一匹残らず」

など…名作の主人公は必ず強い信念を持っています。

やっぱり

・信念を持って
・行動が伴っていていて
・ぶれない男

はかっこいいですよね。
こういうのを合理的じゃなくて天然でできる、主人公には憧れます。

あまりにまっすぐな強い音で、間違いなく泣けます。

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■孤高の天才「沢辺雪祈」
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"葛藤する切なさと爆発力を乗せた音"

天才ピアニストの沢辺(さわべ)

沢辺は幼少期からピアノに触れてきた、なんでもできちゃう天才。

天才タイプがゆえに、無意識に自分の殻(枠)を決めてしまう癖があります。

ハンターハンターのキルアもそうですが、幼少期から経験が豊富になると、経験で先回りして自分の中に「ここまで」って殻(枠)を作っちゃいますよね。

「自分の殻を破れていない」

そんな沢辺の演奏を、宮本大や有名な音楽家に指摘を受けます。

そこから沢辺が殻をやぶっていくシーンが最高に泣けます。

・沢辺の過去の想い
・音楽にかける想い

今まで表には出してこなかった想いが爆発するシーンは圧巻。

切なく強い音に、間違いなく泣けます。

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■99%が共感する玉田
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"成長していく力強い音"

99%の人間は玉田に共感することになると思います。

上で紹介した2人は違って、ジャズド素人でドラムを始める玉田。

上で紹介した2人は正直「奇人」と「天才」です。

「奇人」と「天才」の2人には、ライブ後にファンからのサインが求められるんですが、玉田はそんな2人を横目で見ています。

そんな玉田を初のライブからずっと応援してくれるおじさんの一言が、最高になけます。(このおじさん出るたび泣けます)

「奇人」と「天才」に劣等感を感じながらも、ひたむきに努力を続ける玉田には涙なしで見ることは不可避です。

だって僕らの99%はこっち側の人間だから。

玉田の成長していく力強い音に、間違いなく泣けます。

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この3人の感情や想いが、音になった映画です。

本当に全身で味わってほしいので、是非劇場で見ることを強くオススメします!
Ryoji

Ryoji