このレビューはネタバレを含みます
いやー、完全に油断していました…
ひたすらに、熱い、熱い、熱い。
ジャズって、こんなに熱いのか。
こんなにも熱い気持ちをぶつけられたら、泣いてしまう。。。
恥ずかしながら、漫画は一切読んだことないんですが、映画の力をメラメラと感じる素晴らしい作品でした!
大が一貫してまっすぐで、下心が一切なく、清々しいジャズバカ(野球バカ的なことが言いたい)。
大ではなく、幼い頃からピアノを弾いてきた天才、雪祈が挫折する展開も熱い。
ジャズバンドは解散することを前提に組む、ということが根底にあるからこその、10代の3人が結成して夢中になった「JASS」から湧き出る炎が一層力強く感じました。
初心者ドラマー玉田に向けて、初期から応援してくれてるおじさんが、「上手くなっている。君の成長を楽しみにライブを観に来ている」みたいなことをいうシーンは、お客さんと演者の理想の姿。
僕にも応援してくれるお客さんがいるけど、お客さんもアーティストに夢をのせてくれてるんだな、と改めて感じる瞬間で、胸が熱くなったし、思わず玉田と一緒に泣いてしまった…
練習場所としてバーを貸してくれたママが、So Blueへの出演が決まったことを知って静かになくシーンもたまらんです。
バンドは、メンバーだけの力じゃ続けられない。周りで支えてくれるたくさんの方の愛があるからこそ、生き続けられる。ガンガン刺さりました。笑笑
3Dアニメーションが予算足りなかったのかな?って思うくらい雑に感じるんですが、観ていくと、音、オーディエンスの表情で説得させる力があり、わざと雑なの?と感じるようになっていきました。
マンガ特有の、時がスローになって、心の声をセリフにして補完する演出ではなく、演奏シーンと表情だけで描き切った潔さが大好きです!
原作も読みたい!