ゴン吉

BLUE GIANTのゴン吉のレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.2
幼いころジャズに魅了されて世界一のジャズプレイヤーになることを目指してサックスを奏でる青年を描いたミュージックアニメ作品。 
原作はコミック誌「ビッグコミック」(小学館)で連載された石塚真一のコミック。 

ある雪の降る夜 一人の青年がサックスを吹いていた 
世界一のジャズプレイヤーになるために
青年は妹と父親を仙台に残して長距離バスで上京する
「お兄ちゃんへ ばーか」  
青年は高校時代の友達のアパートを突然訪ねて転がり込む 
雨が降る日にジャズ喫茶”TAKE TWO”の扉を開けるが客は一人もおらず、中から壮年の女性マスターが出てきて雨の日にしっくりくるジャズのレコードをかけてくれる
マスターから生演奏しているジャズハウス"JAZZ HOUS SEVEN SPOT"を教えてもらい、そこで卓越した技術を持ったピアニストと出会う
「こいつ かっこいいなっ と」
タイプも立場も演奏技術も全く違う三人の18歳の青年が出会い、ジャズバンドを組む
最初のライブ演奏では沢山のチラシを配るも客は3人のみ
ドラムは135回の演奏ミスをした
それから3年....

スタイリッシュでオシャレなシーン、アートな映像、心に響く音楽。  
終盤ではまさかの出来事が。
それでも三人は観客たちと一体となって曲を奏でる。
主人公はサックス奏者の青年で始まり、ビアノ奏者とドラマーが加わり三人に。最後は観客やハウスのスタッフたちも主人公。
素晴らしい音楽とはみんなが一体になれること。
ミュージックドラマならではのたっぷり演奏を聴かせてくれる。
最後は私も作品に魂が共鳴してみんなと一体となり涙です。

クライマックスではまさかのどんでん返しで、さらに上の次元のクライマックスに! 
ブルーで熱いパッションがソウルに響く。
「あのライブはとても青かった」 
もちろんエンドロールの最後までJAZZを満喫できる。
「ヨシ ジャズやっか」 

配信で観た後でも再び映画館で味わいたくなる作品で、封切してから1年以上も経った現在でも上映している劇場がある謎に納得です。 

「決めたから 世界一のジャズプレイヤーになるって」   

2024.4 配信で鑑賞
ゴン吉

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