描きたいものが一体なんなのか───。
岸井ゆきの演じる主人公の成長なのか、浜辺美波演じる友人との関係値なのか、3.11なのか、(職場の自殺などの話なども差し込まれることから)人の生き死にと残された人の処し方なのかそれら全部ひっくるめた何かなのか、掴みきれずに終わってしまいました。
そのため作品としてはぼんやりしてしまって、良い映画を観たという感覚は薄かったです。
ただ、アニメーションが入ったり、ドキュメンタリー的なインタビューがあったり、いろいろな試みをしてなぁというの伝わってきました。
感想の観点は変わりますが、東宝シンデレラとして主役級の引く手数多であろう浜辺美波を、実力派岸井ゆきのの脇におくという、浜辺美波のマネジメントに肝心してしまいました(笑)
実際のところは分かりませんが、いろいろ勉強させるためなのか、飽きられないようにという戦略なのか、いずれにせよ先を見越した作品選びだなと。
それしても岸井ゆきのの安定感たるや。