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デリシュ!のシネマのレビュー・感想・評価

デリシュ!(2021年製作の映画)
3.5
フランス革命の年、公爵の領地の館でコック長をしている主人公
息子は図書室に入り浸りになっている知識人
ある事から追放されて村に戻る
わけあり風の女性が弟子に志願し、料理主体の旅籠を始める


当時のパリ以外に住む人々の生活が興味深い

生きるのに精一杯で食べられれば御の字なのに、貴族は美食にうつつをぬかしていて…

住まいの二階に干し草を置くとか、そういえば、ハイジもそうだ
二階の方が乾燥しているからかな

大皿で一気に出していたのが、
前菜、主菜、デザートというロシア式にするという部分に、一品ずつ出すのってロシア式なんだ!?と
あと、フレンチポテトの発祥もこの頃なのかな…?

父と息子が村に戻った時は暗くて穴蔵のようだったのが、どんどん明るくなっていき、最後の方は現代の人間でも立ち寄りたくなる位美しくなっていたのが印象的だった
あと、引きの撮影での周りの風景も素敵

昔、フランスの映画撮影現場のドキュメンタリーか何かを観たことあるけど、スタッフ全員でテーブルを囲みゆっくり楽しそうに食事をしていたのが、心の余裕というかゆとりを感じたのを思い出した
今もそうなのかな。
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