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トリとロキタのシネマのネタバレレビュー・内容・結末

トリとロキタ(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

2022年 ベルギー/フランス合作映画

【WOWOWカンヌ国際映画祭特集】

☟あらすじ☟
アフリカから難民としてやってくる途中で知り合い疑似姉弟となった未成年の2人が違法なことに手を染めながら寄り添って生きる物語(もう…あらすじとしてまとめるだけで泣きそう)。

☟感想など☟
フランスが舞台なのかと思ったら、ベルギーなのね。
フランス語圏の地域なのかな?確かオランダ語圏もあったよね。分離運動がかつてあったような…。

それはさておき…。
移民って実態はこういうブローカーが関わっていることが多いみたいね。
日本に来る実習生(名前が変わるんだっけ…)たちも借金して来るらしいものね…。総理の実弟も関わっているそうだし…闇深。

イギリスBBCのニュースで移民が乗ったボートが漂着する町で高齢の女性たちが「男は来るな!」とプラカードを掲げていたのを観て苦笑していたけど、笑えなくなった今日この頃。
そこら中でガタイがデカい見るからに異国の男性たちが集団でたむろしていて怖い。
コロナ前は日本人がたむろしていたのだけれど…追いやられたのかな(日本の未来を暗示しているかのよう…)。
暗闇の中、公園でパーティーしていたりするらしい…。
その中の一人に怒鳴られた80歳過ぎの高齢女性もいるらしい。その現場を見た訳ではないけれど、後期高齢女性を怒鳴るなんてまともじゃない気がする。

移民の受け入れに国民の合意形成が出来ているのなのかな…。
なし崩しは困るのだけれど…。

ブローカーは徹底的に取り締まらなきゃ!形を変えた現代版の奴隷商人みたい。

子どもがこんなことをやらなければいけない世の中って…。

大人が大人としての責任を果たさなければいけないよね…。

いろんな意味で…。
特に性的な欲望を向けるヤツは即死刑か地獄に堕ちろ!と思う。

トリ少年。賢い!
ロキタは…本国の家族から搾取されていて(最近話題になった大吉原展を思い出した。女たちの犠牲の上に成り立つ虚飾の世界)、家族の呪縛から逃れられないまま…。
トリは家族から迫害されていたからそれは無かったのが幸いというのも皮肉…。

あの世があるのならロキタに幸せになってほしいと切に思った。


余談だけど、カンヌ国際映画祭の女優賞どうなってんの…?😨
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