フランス革命直前、レストラン誕生秘話を模したフィクション
主人公のモデルはルイ14世に仕えたこともあるフランソワ・ヴァテールらしいが、時代性も役割も異なるように思えるし、舞台となるレストランの始まりもパリのカフェがその源流だった記憶だけど、定かではない
アンリ4世が持ち込んだジャガイモは別にしてもトリュフの扱いには疑問が残る
このあたりの時代考証は本場フランスでどのように受け止められたのか、それとも字幕のニュアンスの問題なのかよくわからない
ただ、フランス革命を境にして、貴族お抱えの料理人たちが下野してフランス料理が大衆化していくのはその通りだし、ロシア式サービスの浸透も脚色しているけれど流れに則っているように感じた
お料理はどれも美味しそうだし、旅籠の料理目当てに人々が立ち寄る様は正にミシュランの当初の理念を想起させるデスティネーションレストラン的なテーマ
全てを恋愛で片付けるのはフランス人的な感性に思えるけれど、大胆な脚色も含めこんな感じでいいのかもしれない
