ヤス

ラーゲリより愛を込めてのヤスのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.0
泣いたかどうかは良し悪しとイコールではないと前置きしつつ、まあめっちゃ泣きましたよね。。
母さんへの手紙とワンコが船追いかけてきたところが個人的ダム決壊シーン。

ストーリー構成はすごくシンプル。
シベリア抑留での仲間達との日々がその大部分で、主人公山本がいかに仲間を勇気づけ、彼らの精神的支柱となったか、ということがメインに描かれる。
家族との絡みはプロローグ部分と回想ちらほらぐらいで、特に子供達がほぼお飾り状態だったのがちょっとだけ残念。多少なり日常シーンとかあるとより感情移入できたのかな、、と。

メイン役者陣の良さは言わずもがな、、その他大勢の仲間達も良い顔の役者が多くて、個性もあって楽しい。
北川景子(特に前半)が異常に美しくて生き生きとしていて、シベリアとの対比を際立たせる存在。ただ、あまりにも日本的風景から浮いてるルックなので、所々過剰に感じてしまうこともあり。

個人的MVPは中島建人。彼が演じた"しんちゃん"は鬱屈とした収容所の中で希望を感じさせてくれるムードメーカー。元の爽やかイケメンが、坊主無精髭の汚れ具合でかなり良い顔になってる。アホの子感がすごく良い。良い俳優だったなあと感心しました。
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