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デューン 砂の惑星PART2のbennoのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.6
IMAX先行上映…!!
観ることが出来ましたぁ!!

凄い!! 途轍もなくSFなのにプリミティブ…映像と音楽にやられました…よくぞここまで〰︎!! Part3も待ち遠しいです…。

〜〜〜以下ネタバレ含みます⚠︎〜〜〜













      
10191年…前作から、皇帝とハルコンネン家の陰謀によりアトレイデス家はほぼ全滅、父親であるレト公爵を殺されたポール(ティモシー・シャラメ)は復讐を誓います…。

母ジェシカと辿り着いたアラキス(別称: デューン)という惑星の先住民フレメンからのさまざまな試練をクリアしたポールは彼らの信頼を得てリサーン・アル・ガイブ(救世主)と崇められます。

一方ハルコンネン家では成果の出せない甥のラッバーンは降格…彼の弟で残虐なフェイド=ラウサ(オースティン・バトラー)が後継者に選ばれます…。

そして彼の誕生日には闘技場で後継者としてのお披露目会…大勢の観客の前でアトレイデス家の生き残りと決闘ショー…このシークエンスが異様に気持ち悪い…。

これまでアースカラーで統一された映像が突然モノクロに…古く温かいモノクロではなく、クリアで冷淡なモノクロ…花火までもが黒くて不気味…ラウサの狂気に背筋が凍りつくほど…オースティン・バトラーの怪演はゾクゾクして最高です…声もSooo クール!!

そしてハルコンネン男爵…太り過ぎて自分の体重を支えきれず、重力中和技術によって宙に浮いています…遠目で見ると…マツコ・デラックス?? …ただ決してコメディにはならず、不気味な魅せ方が上手い。

今作特に注目はフレメンの戦士…戦い方が実に格好いい!! とても原始的な先住民…砂漠の巨大生物サンドワームを乗りこなす映像は溜め息ものです…ここでの空撮やカメラワークも見事!!



時代背景はAIの文明が崩壊した後…人類は思考作業をコンピュータに頼らず、それらを排除…精神と肉体を訓練することで人間としての能力を高めるという世界観…。

なのでSFでありながら、精神世界の優れた時代…見た目には時代が少し逆行しているようにも感じます。

また、砂漠や資源というキーワードからアラブを連想…その中でも我々に欠かせない石油資源に取って代わるようなスパイス(メランジ)の存在…現代を見据えたような作品…ハーバートの原作の素晴らしさに改めて驚愕…。

その上、貴重な水の存在は環境問題にも通じています…。

書きたいことは山のようにありますが…是非IMAXでの鑑賞をおススメします…前作に引き続きハンス・ジマーの音楽も響きまくります♬

そして小説でのポールの妹アリアの割愛やチャニとの関係性の相違もありましたが…上手い落としどころ…。

今作は小説、第6章まである中の第1章《砂の惑星》。

監督自身は第2章《砂漠の救世主》をPart 3 に予定しているようなので…今から«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワクが止まりません…。

出来れば6章全部映像化して欲しいです…ෆ*

最後に…ティミーがこんなにも凄い役者さんだとは…
痺れました…ෆ*
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