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デューン 砂の惑星PART2のOscarのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.5

持ってかれた。



これぞ僕らが見たかったスペースオペラ。
SW続三部作がやりたかったことは多分これ。
余裕のIMAX案件。
マッサージチェア化する座席。
ただのボケ老人化するスティルガーさん。
あまりに圧巻のVFXに呼吸を忘れる瞬間。
ダガーがライトセーバーを超える決闘。
美しい夕日。
上手すぎる明暗の使い方と遠近の使い分け。
やっぱりスペースオペラといえば反逆よな。
あぁ、持ってかれたわ。
全身を。
身も心も。


なんか、凄いものを見た気がする。
話が複雑だの人名が覚えられないだのそもそもカタカナの横文字が多すぎて覚えられないだの、もうそんなのどうでもいい。
ただただこの凄まじい破壊力を持ったSF大作に身を預けていたい。
自分もまるでサンドワームに乗っかってデューンを駆け抜けたかのような作品だった。
凄い、これは凄い。

何よりも物量が凄まじい。
人員。撮影。音響。VFX。
何もかもDUNEというこの作品を際立たせるために最大限の物量を投入しているのが伺えてそれだけでもスケールの桁違いさに感服する。
一つ一つの戦いに凄まじい音響でぶつけてくるから何もかも聖戦に見えてくるし、実際聖戦やったし、どんどん観客の心はのめり込んでいってしまう爆発力。

特に最終戦はエグい。
もはやフレメンが悪役に見えてくる不思議。
実際皇帝に歯向かう反逆者だからあっちからしてみれば敵でしかないんだが。
砂という舞台装置を最大限に生かした戦い方は見ててずっとゾクゾクするし、砂嵐の向こうからヌッと大群が攻めてくるところはもう最高にカッコよすぎる。
てか正直サンドワームは卑怯すぎるし、あんなんどう立ち向かえばええねん。無理やろあんなん。

からの最後の美しすぎる決戦は、もう、完璧です。
無駄なシーン一切無し。音楽ないの助かる。めっさ助かる。
目だけで全てを語るポーくんに感服ですね。持ってかれたわ。
愛するが故に一緒にはいられない切なさ。
今でこそよくある展開とはいえ、そこにこんなに重みを持たせたのは皇帝というデカすぎる肩書故か。
目だけで観客を泣かせるなんて、すげぇ俳優になったよなぁ…


ハンス・ジマーもエグい。
帰ったらサントラ聞こ。


この感覚を味わうために何度も行きたくなる人の気持ちわかる。
初めてSW:EP3を劇場で見た小6の感覚と同じ。
痺れた。何もかも。
圧巻です。
絶対の絶対のぜーーーーーーーーーったいにIMAXで見てください。
みんなも一緒にマッサージチェアに座るために2500円払いましょ。

あー、楽しかった。
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