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デューン 砂の惑星PART2のTのネタバレレビュー・内容・結末

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

個人的な満足度の話になってしまうのだが、やはり1作目で"砂の惑星"の映像世界に初めて触れたときの衝撃には到底及ばず、未知と遭遇する悦びは殆どなかった。それ以外の点でも、正直満足度はかなり低い。この物語への興味を失ったまである。

前作に息づいていた敵キャラや砂の化け物の脅威が陳腐化していて萎えた。丁寧に描かれる序章としての前作と比べるとかなり駆け足で、伝えたいことを強引に詰め込んだ3時間といった印象だった。

トントン拍子で進みすぎな感じは、原作小説の映像化が困難といわれることの証左か。原作ありきとはいえ、前作にはなかった超常現象みたいなパワー系のご都合展開にも惹かれなかった。重大な事件が重低音で最高に盛り上げられてはいるが、意外と薄味で中身がなく、あっさりと解決されてしまって拍子抜けする「張子の虎映画」。そんな"普段のドゥニ・ヴィルヌーヴ作品"であった。

一族を惨殺され、もう「後ないです」状態であったところから覚醒してしまったアトレイデス青年、次回作を劇場で観るか悩みどころではあるが、まあ無事生存してくださいませといった状況。


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