IMAXで溝口をやろうとした1作目に対して本作は本多猪四郎をやれと言われた感がある。そういう意味ではワーナー版ギララと捉えても良いかも
とはいえ溝口に本多を撮れと言っても同じモノは出来ないわけで、どちらにも似た場面があるどれでもないモノが出来るという当たり前の事実に気づいたよ。
別の見方をすれば新しいモノが出来たとも捉えられる余白はあるんだけどね。良い意味で
前作が普通に眠くなる作品だった分、本作は話が整理整頓されてるし各キャラがどこに向かっているかが分かってよく乗れたよ。
話の括り方は昔の小説なだけあり当時の価値観を知れるような描写になったのは、色々と考えるきっかけになると割り切って次へのきっかけにつなげるのが吉だよね。
しかし本作はストーリー進行へと舵を切った分、1シーン1要素ごとの詳細がカットされた感があるのは残念。せっかく前作で機械が動く仕組みや惑星の成り立ちなどを飽きるほどまでに見れたのだから、同様の興奮は無かったかも。
つらつらと書いたけど全体的に大満足よ。
本作をきっかけにこれからもディティールバキバキなマシーン映画がドンドン作られることを心から祈るよ。