最近国立西洋美術館で行われた川崎重工デモや世界中の美術館で行われたトマト缶デモと非常に親近感を感じるような作品だった。
その中でも本作はナン・ゴールドウィンの生涯を通してデモ=自己表現=アートといった結びつきを具現化させた訳だから、文字だけでは見ることのできない映像的な面白さが随時出ていたのがとても好印象。
ヴァルダの「冬の旅」を連想させるような人生観と、実際に生きた記録を主観的映像や写真に残してきた訳だから、自然と感情移入をせざるを得ないよね。
ローラ・ポイトラスの編集前段階のようなラッシュ的構成が一番輝いた作品なのでは?