本作のPART1を鑑賞した際、劇伴などで使われていないにもかかわらず、幾度も頭を過ぎった音楽がある。
You see I've been through the desert on a horse with no name
It felt good to be out of the rain
In the desert you can’t remember your name
'Cause there ain't no one for to give you no pain
その名も“アメリカ”というグループが、1972年にリリースした“名前のない馬”（A Horse with No Name）というヒット曲。ドラマシリーズ「ブレイキング・バッド」でも、効果的に使用されたことでも有名だ（第３シーズン２話の冒頭、主人公ウォルターが運転するカーラジオから流れる）。当初、“Desert Song”という仮タイトルだったというエピソードからもわかるように、砂漠を行く名もなき旅人と馬が描かれた、歌詞もサウンドもカラカラに乾いたアコースティック・ポップだ。
そして、いよいよ本作PART2では、“名前を付ける(付けられる)”ことで運命に翻弄される主人公ポールが描かれるため、上記楽曲サビのリフレインが脳内を占拠して困った。自分は映画よりもポップ音楽好きなので、時々こういうことが起こる。
とはいえ、デューン → アメリカ/名前のない馬 → ブレイキング・バッド → ハイゼンベルク → オッペンハイマー という、今季大作2本を跨ぐ脳内バトンはあながち誤りでもないかと。フローレンス・ピューもつながってるし笑
それにしても、本作の凄まじい映像の“嵐”と、ビッグスターの顔面大売り出しは、まさしくIMAXレーザーGT巨大スクリーン案件であった。我らがエキスポシティ館に大感謝！
