Primrosehill

カッコーの巣の上でのPrimrosehillのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.0
当時の精神病棟を過剰でも過小でもなく、現状を描いたのだと思われる作品。
病院側が当然のように行う処置や日課に、疑問なく抵抗する術もない患者達。
そこに異質の正常者が入り込み、問題点が浮き彫りになる。
小説では語り手はチーフとあり、彼の目にマックは救世主として映ったことだろう。
入所の理由はともかく、彼の行動は新鮮で、一瞬だろうが沢山の患者達の覇気を取り戻し、心から笑える時間をあげたのだ。切なくて爽快なエンディング。
心に残る名作の一つである。
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