Fredisius

カッコーの巣の上でのFredisiusのネタバレレビュー・内容・結末

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー前ということで、アカデミーの賞を総取りした数少ない作品の一つである今作を見ることにしました。

物凄いです。大好きな映画になりました。
善と悪の表現が絶妙に描かれていて、一応ヒール枠は看護婦長のようなのですが、法律を軸とした社会的関連からは主人公マクマーフィーが悪とされてるんですよね……
その悪と認定された彼に病院側がする行為は悪では無いのか…?それが正義とされ、実際精神病院では許されたというのが想像するだけで恐ろしい……

チーフとの友情はまた心が熱くなる展開…
ラストの演出はとても美しく見えました。

単純に考えたら脱走は悪いこと。そしてマクマーフィーにしたチーフの行為は、殺人という意味では悪とされることですが、この状況では救いであって、私には罪とは映らないのです。この作品では自由の獲得であり、美しい友情の証でもある……

人間の尊厳、という視点で見た時、本当に絶妙に色んな観点からそこを見つめ直させてくれる最高の作品だと思いました。


あのBTTFで有名なクリストファーロイドのまた違ったエネルギッシュな演技も見れるところは美味しいですね。あのどこかネジの外れた表情と笑いをできるのは彼だけなのでは?
主役のマクマーフィーのジャック・ニコルソンも本当に素晴らしいです。

大好きな作品になりました。
また忘れた頃にもう一度見たい作品です。
Fredisius

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