こさむ

カッコーの巣の上でのこさむのネタバレレビュー・内容・結末

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

1963年。
ランドル・パトリック・マクマーフィという男がオレゴン州の精神病院に精神鑑定のために連れてこられた。

マクマーフィことマックはこれまで5回以上の暴行罪で捕まり、
今回は淫行罪で捕まったのだが、彼が言うには「女が未成年だと偽ってた」らしい。
マックは刑務所の強制労働を逃れるために狂人を装っていた。

マックは権力を持つ婦長に対して反抗。
病院内での日課を変更させるために患者達を鼓舞して票を集めたり、患者達を外へ連れ出して皆で船釣りをした。
医師達はマックを危険視し労働農場に送り返そうと言うが、婦長は「それは他人に責任をなすりつけるだけです」と言いマクマーフィを監視下に置き続ける。

マックの指導の甲斐あってバスケをするようになった患者達。
そんなマックに対し職員は「我々の意思で好きなだけ拘束できる」と言う。
マックは面食らって抗議するが、婦長によると大多数の患者は強制拘束されてるわけではなく自由なのだという。
だが、婦長がマック主導での浴室賭博を見かねてタバコを禁止したことで暴動が起こる。

ろうあ者だと思われていたインディアンのチーフは、実は普通に言葉を喋れた。
マックとチーフは「ここは俺たちのいるところじゃない、一緒に脱獄しよう」と約束を交わす。
電気ショックを与えられ、その後廃人になったフリをして患者達をビックリさせるお茶目なマック。

マックはいよいよチーフに今脱獄しようと呼びかけるがチーフは断る。
マックは見張りのタークルを買収しやりたい放題。
当直の看護婦に見つかりそうになりドタバタ騒ぎ。

楽しい夜を過ごす患者達。
マックは病院から抜け出す前に、患者達に別れを告げる。
別れを惜しむビリーに「いつでと会いに来い」と言うマック。
ビリーに自分の女をあてがいオトナのひとときを過ごさせる。

マックは抜け出す前に酔い潰れて寝てしまっていた。
婦長の防止は踏まれて汚れていた。
ビリーは院長室に連れて行かれ、彼はガラスで首を切って自殺した。
それでも「いつも通り日課をやりなさい」と言う婦長の首を絞めるマック。

後日、職員に連れられて寝室に戻ってきたマック。
脱走する気になっていたチーフはマックを連れ出そうとする。
だがマックの様子がおかしい。まともに喋れなくなっていた。
マックの頭には手術痕があった。
チーフは静かにマックを抱きしめ、枕でマックの顔を覆い楽にしてやった。
チーフは水洗の大理石カバーを投げつけて窓を割り脱走した。
ーーー

婦長は横暴だったかもしれないが、患者達が病院でめちゃくちゃやったのも大問題だし、マック側にもそんな肩入れ出来ない‥ってのが正直な感想。
日課を変えるかどうかの投票は、日を置けばやり直させてくれたっぽいし‥‥

尊厳を奪う手術は肯定出来ない。
けどマックが来るまで病院の秩序を守れてたであろう職員達に感情移入してしまう。
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