もこもも

ゴヤの名画と優しい泥棒のもこもものレビュー・感想・評価

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)
4.0
1961年にナショナル・ギャラリーで起こったゴアの名画盗難事件の真実を描いた心温まる作品

優しくて温かくて感動する
名画の盗難が主軸やのにも関わらず
コメディ調に描かれてることや、
ケンプトンさんの人の良さ、
隠されていた真実などによって
楽しさや喜び、感動が溢れてて
ラストはめっちゃ幸せになった
スタッフロールもエンドロールも
音楽がめちゃめちゃお洒落で最高
実話を基にした作品の中でもかなり
実話なことに驚かされる作品やった

ラストの判決のシーンがやっぱり一番好き
やったことは悪いことでも人の誠実さが
他人に伝わっていったことが嬉しかった
みんながケンプトンさんを好きになって
判決の無罪にみんなが喜ぶ姿がほんまに
心の底から嬉しかったし感動した

やんちゃなおじいさん・ケンプトンさんは
癖はあるけどユーモアや行動力あって
家族への接し方とかパキスタンの青年を
擁護する姿とか14万ポンドの絵が
手元にあっても自身の欲ではなく
人の為に使おうとする姿が素敵で大好き
ケンプトンだけでなく愛のある奥さんや
ジャッキーのことも好きになった
個人的にテレビ無償化の署名活動を
息子のジャッキーと一緒にするシーン好き
コメディ調でポップに描かれてるけど
お金に余裕のない経済状況や、
娘を事故で亡くしたことによる
悲しみが描かれてて物語に深みがある

三ヶ月の刑期を終えて出所した
迎えにきた奥さんと仲良くある姿や
映画館で映画を仲睦まじく観る姿にほっこり
ジャッキーが罪を告白したのも良かった

「私はあなたで、あなたは私」
もこもも

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