悠

ボイリング・ポイント/沸騰の悠のレビュー・感想・評価

4.0
クリスマスの夜、ロンドンで人気のレストランの厨房やホールで繰り広げられるドラマが描かれた作品。

しかも90分ワンカット映画。

かなり興味を引くあらすじと撮影手法。
どうなるのだろうという期待を裏切らなかった。人間関係、飲食店のトラブル、厨房とホールの温度差&意見の相違、社会の闇、全てが詰まっていた。
観て気持ちのいい物では無いものを上手くドキュメンタリー風にまとめて飽きのこない展開に仕立て、ワンカットというミスのできない撮影手法をやったのけたキャストとスタッフ、全てが凄いとしか言えない。

ラストについて賛否両論だと思うけれど、個人的には現実を描いた作品だからこそのラストだと思う。

これは映画に対しても、社会に対してかなり挑戦的に取り組んだ映画だと思う。
悠