ボイリング・ポイントというタイトルがぴったりな熱い映画
ワンカットで編集なしのスタイルにより、登場人物たちの緊迫感やストレスを観客もそのまま感じるような作り
飲食業界のブラックで嫌な部分だけがドロドロに煮詰められたような映画
没入感・一体感がすごくて、観終わった後は嫌な仕事をした後のような鈍い疲労感が残った
飲食ならではのやりがいや接客業の楽しさみたいなところも少し入れてもよいのでは、と感じた
去年のクリスマス頃、ホテルのレストランでのホール経験を思い出しながら共感の嵐だった
キッチンとホールが対立するのはめちゃくちゃあるある
キッチンはホールの無茶な要求にイライラするし、ホールはお客さんとキッチンの板挟み
この映画ではホールとキッチン両者の状況を交代で平等に映すことで、どちらの立場にも共感できるように作られている